マンツーマンでお悩み解決、レッスンダイブ！！
先日レッスンされたゲストのお悩みは『ウェイト量を減らしたい』でした。
レンタルのスーツでダイビングされているAさん。
保温対策で薄手のインナースーツを買われ、その上にレンタルの5ミリのウェットスーツを着たところ、保温効果はあるものの、ウェイトを7キロ付けないと潜降できず、水中ではBCに空気を入れる量が増えてしまった、との事。
浅場で浮き気味になってもいいから、ウェイトを減らして、水中でBCの給気を減らして楽に潜りたい、というご希望です。
マンツーマンのレッスンダイブなので、習うことだけでなく、試すこともできます。
ウェイトを減らしたいというご希望なので、ウェイトを減らした状態で実際にダイビングをして、どうなるのかを試してみましょう。
ウェイトを7キロから5キロに減らして、エントリー。潜降地点は水深3m。
水面でBCの空気を抜いて潜降。・・・ですが、ウェイト量が足りていないので潜降ができません。
アンカーロープを引っ張って、水中へ。強引に潜降です。
水深3mの水底に着いてアンカーロープから手を離すと、浮き気味に耐えられず水面へ。
その後も何度かトライしてみるも、水面に浮いてしまいます。
ウェイト量が足りていなく、プラス浮力になっているため、潜降ができないのです。
これを体感していただく事で、ウェイトはなぜ必要か、適正なウェイト量はどのぐらいだろうか、という事に意識が向きます。
1キロ足して6キロにしても潜降ができず、さらに500g足して6.5キロでようやく潜降ができるようになりました。
しかし、これはエントリー時の話です。
エキジット時の残圧が減って来た時はどうでしょうか。
残圧が減る=タンク内の空気が減る=空気には重さがあるからタンク自体が軽くなる のです。
残圧50のタンクで、ウェイト6.5キロで潜降ができるかチェックです。
すると・・・できない！！
500g足して7キロにしてギリギリ・・・。息を全部吐いてしばらく止めていないと潜降ができず苦しい状態なので、さらに500g足して7.5キロに。
では、改めて残圧200の満タンタンクでウェイト7.5キロで潜降をしてみると、スムーズに潜降ができました。
この感じです！！この感覚を覚えてください。
適正ウェイトだと、この感じの潜降になります。
感覚を意識しながらダイビングを繰り返して、体が覚えれば完璧です。
この感覚で潜降できない時は、ウェイトが足りない時、ウェイトを付け忘れている時、呼吸が乱れている時が考えられます。
その時は潜降を止めて、一つずつ確認。無理矢理の潜降はNGですよ。 ＜続く＞
今日の写真は、ますおかさんより。今にも突進してきそうな闘牛風ウミウシです。
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